歯周病とは歯茎や歯肉の病気だと思っておられる方が非常に多いのが現実です。
しかしながら実際に歯周病とは、歯を支える大切な骨が溶けていく自覚症状のない恐ろしい病気なのです。
歯を失う原因で最も多いのは実は虫歯ではなく、歯周病なのです。
まずはご自身の歯周病の状態をあらゆる角度から知ることが大切です。

1つでも当てはまったら歯周病の可能性があります。歯科医院での早めの受診をお勧めします。
□ 最近、歯が長くなってきて隙間がある
□ 歯ブラシをした時に出血する
□ 歯並びが悪くて磨き残しがある
□ 歯軋りをしている
□ 口臭が気になる
□ 抜けたままにしている歯がある
□ 揺れている歯がある
□ 水を飲むとしみて痛い
□ 歯茎に痛みがある
□ 口内炎ができやすい
歯周病の主な原因は、歯磨きが適切に行われなかったことにより、食べかす 等の汚れが歯面に付着し、細菌が繁殖することです。つまり、歯周病は 歯周病細菌による「感染症」なのです。
生まれて来た赤ちゃんの口の中には、歯周病細菌はまったく存在しません。
ほとんどの場合、家族間から感染します。
例えば、若年性歯周病の原因菌とされている『アクチノマイセテムコミタンス菌』は、大人から大人へと感染することはなく、まだ永久歯が生えそろわない、10歳程度の時期に大人から子供へ感染することが最近の研究により報告されています。

バイオフィルムは、台所やお風呂の排水管のネバネバした部分で、細菌が菌体外多糖という物を作って堆積した非常に取りにくい細菌の固まりです。
つまり歯周病の原因であるバイオフィルムとは、お口の中にあの台所のネバネバとした細菌の塊がある状態といえます。
バイオフィルムの中には、虫歯や歯周病の原因菌が多数存在しています。
ではどうしたら、このバイオフィルムを除去することが可能なのでしょうか?
答えは簡単。歯ブラシやフロス等で機械的にこすり、除去することです。
しかし、歯ブラシだけで完全にバイオフィルムを除去することはできないと言われています。
特に歯周ポケットの内部には歯ブラシは届きませんのでバイオフィルムの内部の細菌を除去することはできません。
歯周病を治すには単に消毒したり、その部分に薬を入れるだけではなく、このバイオフィルムを専門的に除去していく必要性があるのです。

①カビが歯ぐきについて根を下ろし炎症を起こします。
症状:口臭、ネバネバ感

②炎症によって歯茎が腫れ、歯と歯ぐきの間の溝が汚れやすくなり、
カビがさらに奥で炎症を起こします。
症状:歯茎の赤み、時々出血する

③歯と歯ぐきの間にポケットができます。歯周ポケットといいます。
ここに歯周ポケットがたまり、炎症がひどくなり、骨が溶けていきます。
症状:歯茎の炎症、時々腫れる、赤みの悪化

④歯周ポケットはさらに深くなり、よりたくさんの菌がたまっていきます。
症状:歯ぐきを押すと膿が出る

⑤骨はさらに溶け歯周ポケットはさらに多くの菌がたまっていきます。
症状:口臭がさらに悪化、出血がひどい、歯が揺れる、噛むといたい
膿が出る、歯ぐきがよく腫れる

⑥最後には歯の骨がなくなってしまい、グラグラになり、
抜かないといけなくなります。
症状:歯が痛くて噛めない、歯が揺れて噛めない、歯ぐきがいつも腫れている
生まれたときには人のお口の中には歯周病菌は存在しません。しかし、もともといない歯周病菌がなぜ今お口の中にいるかというと、人からうつされているのです。いまも、家族の間でうつしあってる状態にあるかもしれません。
回し飲みや回し食い、箸の使いまわし、キス、くしゃみなどが感染ルートとしてあげられます。
菌が再びお口の中に入ってくると、お口の中で定着して歯周病を発症して可能性が出てくるということになります。
特に危険なのは性感染です。
せっかく歯周病を治してもパートナーからうつされたのでは意味がありません。
パートナーの方と同時に治療なさることをおすすめします。
カビ菌は口腔内常在菌といって、お口の中に必ず住み着いている菌です。
徹底的にやっつけても、空気中や食べ物や手の指などから再びお口に戻ってきます。
全滅させることは不可能なのです。
ですから毎日の歯磨きと歯科医院における定期的なプロフェッショナルクリーニングが大切です。
カビ菌が増えすぎると歯茎が腫れるなど、悪い影響が出てきます。
また、カビ菌は歯周病菌の快適な住みかにもなりますので歯周病菌が再感染しやすくなります。
定期的に歯科医院に通って、歯周病菌が再感染していないか、カビ菌が増えすぎていないか、顕微鏡で確認しカビ菌が増えすぎないように専用の器具を用いてクリーニングを行う必要があります。
義歯を使っている方は、義歯にもかなりカビが付きます。義歯の清掃もこれから非常に重要になってきます。
カビは歯周病だけ関与しているわけではありません。
カビはお口の中で酸を出すことがわかってきていますので、その周りに歯があれば歯を溶かし、虫歯を作ってしまうのです。
今回使う薬は白血球が運んでくれる薬なので、タバコを吸うと歯茎の血管が収縮し、白血球が減少し、薬の効きが悪くなります。
また、タバコは歯周病になりやすく、歯周病が治りにくいことがわかっています。














